番組制作者の声

名古屋テレビ放送
報道情報局 番組センター 「ドデスカ!」
前田明梨さん

2024.11.20 wed

― テレビ局を目指したきっかけ

小さい頃からテレビが大好きで、テレビ局で働くことに憧れていました。ドラマの続きが気になって1週間頑張れたり、好きな番組を録画して何度も見たりと、私の頑張るきっかけはいつもテレビでした。
学生生活で1度はテレビから離れたものの、就活をするにあたり自分の「明日頑張るきっかけを作りたい」という軸はテレビ局で叶えることができるのではと考え、テレビ局を目指しました。
中でも名古屋テレビ放送(メ~テレ)を志望した理由は大きく2つあります。1つ目は「雰囲気がよさそうだったから」。特に説明会での人事の方のやり取りや、登壇する社員さんの和やかな雰囲気にひかれました。2つ目は「新しいことにチャレンジしているから」。テレビに固執せずに新規事業を立ち上げていること、また、ドデ祭(メ~テレ社内イベント)の雰囲気が良いなと思いました。いい意味でテレビっぽくないと言いますか、あまりテレビ局がやってないようなネオな感じが素敵だと思いました。大きくこの2つの理由からメ~テレを志望しました。

― 入社前と入社後のギャップ

「テレビ業界は怖いと思っていた」という声もよく聞きますが、メ~テレは少し違います。緊張感はありますが、職場の雰囲気がとても良いんです。そして先輩方は「若い世代の意見は貴重だ」と柔軟に聞いてくれ、取り入れてくれます。好奇心旺盛な先輩が多いので、知らないことにむしろ食いついてきてくれます(笑)視聴者の方からも、私たちの仲の良さが伝わってくると言っていただくこともあります。
制作の現場に限らず、社内でも若手社員の意見を取り入れることが多いと感じます。そして若手社員の活躍を多く耳にするので、私ももっと頑張らなきゃと刺激を受けています。最近だとドデスカ!のセットデザインの刷新を入社3年目で担当した方がいたり、新入社員のときに社内制度を用いて制作部ではないのに番組を作った方がいたり。雰囲気の良さや若手社員が活躍できる環境は、メ~テレの大きな魅力の1つだと思います。

先輩に撮ってもらったロケのオフショット

― 現在メインで行っている仕事は?

現在は週の半分をOA業務に充てています。天気コーナーを担当し、短い尺ながらも自分で編集するなど、少しずつですが番組制作の経験を積んでいます。天気コーナーでは、スタジオを飛び出して東海3県の駅から中継することもあり、その際は私が中心となって中継先の統率を行っています。具体的には、スタジオと中継先の橋渡し役を務め、アナウンサーの原稿読みのタイミングや、カメラマンへの画角指示などを担当しています。
週の残りの半分は、ロケやその準備に当たっています。ディレクターによってロケの進め方や編集方法が異なるため、日々新しい発見があります。現在は、様々なパターンを吸収する段階ですが、ゆくゆくは「このカット割りはなぜだろう?」と、意図を深く掘り下げ、自分ならではのこだわりを表現できるようなディレクターになりたいと考えています。

OAにむけて小道具の準備中

― 働いていた中でやりがいは

ドデ祭(2024年は10月19日・20日に開催)で、視聴者の皆さまの温かい笑顔に触れることができたときに、やりがいを感じました。社内で働いているだけですと視野が狭くなりがちですが、ドデ祭を通じて「こんなに多くの方に見ていただいているんだ」と実感し、改めて『ドデスカ!』の影響力の大きさを実感しました。それと同時により一層気を引き締め、番組作りに励もうという気持ちになりました。またドデ祭で「毎朝『ドデスカ!』を見るのが我が家のルーティーンです」といった温かいお言葉をいただき、私たちスタッフ一同、大変励みになりました。来場者の方々からいただいたたくさんのエネルギーを胸に、これからもより良い番組をお届けできるよう、精進してまいります。

― 情報番組のディレクターに必要なことは

1つ目は、世の中の最先端をつかむ力です。感度を大切にしています。 とにかく、自分が好きなジャンルでなくても、世間で注目されているものは一通りやってみたり、見てみたりするようにしています。その上で、やっぱり好きじゃないなと感じたとしても、感覚で好き嫌いを判断するのではなく、そう感じた理由を言語化して考えるようにしています。そうすることで、より視聴者に有益な情報を楽しく届けることができると思ってます。
2つ目は人間力です。私は「この人になら何でも話せる」と思われるような人を目指しています。
番組作りには多くのスタッフが携わっており、連携ミスや勘違いが大きなミスにつながるので、小さなことでも話しかけやすい雰囲気を出すことを心がけています。
また、ロケではお店の方との関係性が雰囲気作りにつながり、関係性が良ければそれだけ良いコメントを引き出すことができるため、常に外部の人とも積極的なコミュニケーションを心がけています。
実はロケでお邪魔するお店には取材費は支払っておらず、その時食べた飲食代のみなのです。それにもかかわらず、ロケ先の方は台本を覚えてきてくださったり、温かく迎え入れてくださいます。そのことに感謝して、日々ロケに臨む必要があると感じています。人として基本的なことではありますが、挨拶や礼儀は特に大切にして毎日過ごしています。

― 今後の夢は?

まずは自分で特集VTRを1本つなぎたいです!そして、それが毎朝視聴者のみなさまに「今日も頑張るか!」と思ってもらえるような「小さな楽しみ」になればと思ってます。 特に、今は朝の生放送番組を担当しているので、東海地区のみなさんが「ここに行ってみたい!」「やってみたい!」とか、日常がワクワクするような、1日の行動の発端になるような番組を作りたいと考えています。

編集室で作業

― メッセージ

テレビ離れが叫ばれる中、私は依然としてテレビの影響力は大きいと感じています。現代では、テレビの画面以外にも、様々なプラットフォームでテレビ局のコンテンツに触れる機会が増えています。メ~テレも、自社イベント、インターネットビジネス、映画事業など、新たな領域へ積極的に進出しており、多様な可能性を秘めています。制作に携わりたい方、あるいはテレビ業界に興味をお持ちの方は、ぜひテレビ局を選択肢の一つとして検討してみてください。きっと、想像を超える面白さややりがいを見つけることができるはずです。

プロフィール

東京都世田谷区出身
総合文化政策学部卒業後、2024年にメ~テレに入社
報道情報局 番組センター 所属
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